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クラウドセンシングは無料で出来ますか？

もちろん無料で利用可能です。

SNMPでデータを取得・集積・管理し監視するサービスやアプリケーションは、有料のものから無料のものまで様々なものがあります。センサーボックスSB-1はSNMPサーバーとして動作しますので、こうした殆どの監視ソフトと問題なく連携する事が出来ます。有名なTWSNMPマネージャーなどの無料で良質なWindows用のSNMP監視ソフトを利用すれば、手軽にSB-1で計測したセンサーのデータを収集・管理できます。

しかしこうしたPC上で稼動するSNMP監視ソフトを利用するには、PCを常時動作させていなければなりません。またLAN内に設置したSNMP機器のデータはすぐに取得できますが、個人の家々や事務所などのファイアウォールで守られている場所に設置したセンサーのデータを収集する事は一筋縄ではいきません。サイレントシステムではこうした問題を解決するために、以下のような環境でセンサーボックスSB-1を利用して頂きたいと考えています。

・クラウドサービスのAmazon Web Serviceを利用して仮想サーバーを設置する
・センサーの値を収集・管理・可視化するサービスとしてZABBIXを稼動させる
・ファイアウォール内に設置したSB-1からデータをクラウド上の中継サーバーで転送する

この方法を使えば、通常はNat越えに必要なダイナミックDNSやポートフォワーディングなどの煩わしい設定を考えずに、任意の場所に設置したセンサーボックスSB-1のデータを取得・管理する事が可能になります。Amazon Web Serviceは、ある条件をクリアすれば1年間は利用料が無料になります。簡単に言えば無料でインターネット上にサーバーを所有できる素晴らしいサービスです。またZABBIXは無料で利用できるSNMP監視サービスで、極めて高機能で安定して動作します。

まずはセンサーボックスSB-1を購入する必要はありませんので、とにかくAmazonを利用してZABBIXを稼動させて、サイレントシステムに設置してあるセンサーボックスの計測値を利用してクラウドセンシングを体験してみましょう。具体的な方法はAmazonの設定方法の解説をご覧下さい。

もちろん、すでに自分でインターネット上にサーバーをお持ちの方は、わざわざAmazon Web Serviceを利用する必要はありません。自分で管理しているサーバーにLAMP環境(Linux+Apache+MySQL+PHP and Perl)を導入し、ZABBIXをインストールして頂ければ、サイレントシステムの推奨している動作環境がすぐに完成します。腕に自身のある方は自分の管理しているサーバーに早速ZABBIXをインストールして、すぐにでもSB-1を活用できるはずです。

しかし未だインターネット上にサーバーをお持ちで無かったり、安定稼動やセキュリティなどの問題で、現在お持ちのサーバーの設定を触りたくない場合には、迷わずAmazon Web Serviceを利用して、実験的に無料で自由に触れる仮想サーバーを設置する事をお勧めします。
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