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サイレントシステムについて

サイレントは某メーカーに30年勤務した2人のおじさんエンジニアによって設立されました。マイコンの黎明期のワンボードマイコンに始まりパソコンやゲーム機から携帯電話関連の開発まで幅広く経験を積んできました。こうした経験を活かして「エンジニアが求める理想」を探求する会社を目指してコツコツと頑張っています。それではサイレントの考える「エンジニアの求める理想」というのはいったいなんでしょうか?

エンジニアは好奇心でいっぱいです。有名メーカの超ヒット作に関わっているエンジニアでもその発想のルーツは日頃の好奇心の延長線上にあると思っています。日本のすばらしい電子機器製品はそれを開発しているエンジニアの創意と工夫と好奇心によって成り立っているのではないでしょうか?エンジニアの目の前にはいつも新しい技術やデバイスが登場します。こうした最新の技術に触れてみる事を楽しいと感じるエンジニアも多いと思います。サイレントはこうした好奇心たっぷりのエンジニアと共に時代の最新の技術を楽しみたいと考えています。

ところがこうしたエンジニアの好奇心とは裏腹に最近のデバイスは一部の大メーカーのエンジニア以外は扱えないようになってしまいました。その理由はいくつかありますが最も大きな要因は部品の小型化にあります。携帯電話を中心とした機器の小型化が進んで2.54mmピッチのDIPパッケージのデバイスはすっかり姿を消してしまい最近のデバイスの殆どがFQFPやBGAなどの素人ではハンダ付けが不可能なパッケージばかりになってしまいました。また半導体以外の主要部品も殆どがチップ部品に変化してしまったので一般のエンジニアが最新の高性能な部品を利用するのが困難になりました。また部品を購入しようと思ってもこうした最新の電子部品は秋葉原には流通しなくなってしまいましたので多くのエンジニアは旧世代の部品をずっと使うしかないというのが悲しい現実なのです。

サイレントはこうした現状を打開するために「モジュール」という考え方を導入しました。扱いの難しい最新の面白そうなデバイスを工場で基板に取り付けて殆どのピンを2.54mmピッチのコネクタで外に出してあります。もちろんモジュールのピンアサインと回路図も公開しますのでユーザーは市販のユニバーサルボードやコネクタを利用して誰でも気軽に最新デバイスを利用出来ます。また無線モジュールは総務省の技術適合証明を取得しないと電波法違反になりますが、この証明をユーザーが取得する事は事実上不可能です。サイレントはこの面倒な認可手続きを豊富な経験で解決して出荷しています。サイレントが苦労しておけばユーザーは最新の面白そうなデバイスを気軽に利用できると考えたからです。

またサイレントのプロダクトはサイトで注文する事で誰でも「買える」という事にこだわっています。雑誌や展示会などで面白そうなデバイスやモジュールを見つけても「代理店を通してくれ」とか「まずは見積もりから」という対応が多く実際には一般のエンジニアには「売ってくれない」ケースが殆どです。いくら面白そうなデバイスを見つけても殆どは値段の表示がないものばかりです。値段が表示されていないものは基本的には一般のエンジニアには入手できません。我々も過去にこうした現状に直面して大変悔しい思いをした経験があります。サイレントはこうした現状をなんとかするために世界中から部品を調達しています。日本以外の国ではきちんと筋道を通して交渉すれば小さな会社でも最新の電子部品を売ってくれます。こうして調達した最新の部品をモジュールに組み込んでクレジットカードで誰でも買えるようにする事で好奇心いっぱいのエンジニアに喜んでもらえると確信しています。

サイレントが注目した2.4GHz帯の無線通信デバイスとワンチップサーバーはエンジニアの皆さんにいろいろと実験してもらいたいと考えています。サイレントが皆さんにお届けしたいのはこのデバイスを利用した製品だけではありません。面白いデバイスに触れてあれこれ思いをめぐらす楽しさも一緒にお届けしたいと考えています。そのためにモジュールの回路図やピンアサインはもちろんデバイスの詳細な仕様書やOSのシステムコールなどの開発に必要な情報はすべてオープンにしています。サイレントはエンジニアの皆さんと一緒に可能性を楽しむ事が至上の喜びだと考えている会社です。

サイレントは今後も面白いデバイスを見つけてモジュールにまとめていく事でエンジニアの好奇心を満足させるお手伝いしたいと考えています。